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TES設計 代表 岸 晁さん~Gorai'インタビュー~

入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.5

TES設計 代表

岸 晁さん 【一級建築士事務所】




構造設計という仕事。

主な仕事は、構造設計。 業界が違うと聞き慣れない言葉だが、要は、建物の地盤や壁、鉄骨等の強度を計算して、その素材や数などを設計するお仕事。 コンクリートだけにするか鉄骨とコンクリートにするか、或いは、柱の間隔はどのくらいにするか高さはどうするかetc、その選択肢は何通りもある。 工場や、体育館、デパート、ホテル、ホール等、用途もさまざま。大きな費用がかかるものだけに、お客さまの安全安心を叶えつつ、コストや工期を考慮して設計するのは大変。本設計までの期間も長く、なかなか根気の要る仕事だが、やりがいは大きい。



長年の経験が、数字に活かされる。

出身は出雲。学生時代は建築を学び、卒業後、大成建設へ入社。すぐに構造設計の部署へ配属され、東京で9年間勤務し、広島に転勤。退職までの42年間、構造設計一筋というベテランである。 耐震性などに大きな影響の出る構造設計は、人命にも関わる重要な任務。いくらコンピューターが発達しても、そこに入れる数字は人の手によるもので、簡単には真似ができない。 「過去の数字を覚えている」 と、岸さん。

経験から得た数字の感覚。 今後はそれを、若い人に伝えていきたい。



すきま構造家と呼ばれて。

「無趣味です、飽きっぽいんですよ」 と言い切る、岸さん。 でも、野球もやっていたし、ゴルフと山登りは50年も続いているとか。山は月に2回も登るのだとか。極楽寺山へは、自宅から2時間半ほどで登って下りてくる。山へは健康のために登るのであって、一人で速く上ることを目指している。 岸さんにとって、ゴルフも山登りも、趣味ではなく、原動力なのだ。そう感じた。

岸さんが大切にしていることは、 「人と同じことをやらない」ということ。 仲間からは「すきま構造家」と呼ばれている。 「遊びをするために仕事をし、そして、仕事をするために遊んでいる」 という岸さんの一番の楽しみは、仕事。 人にやらせるよりも、時間をかけてコツコツ自分でやる”手間仕事”である設計は、面白いし、やりがいがあるという。 一生現役。 インタビューを通して、そんな言葉が浮かんだ。



インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来 千鶴

掲載日:2013年3月19日

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