入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.10
戸川建築事務所 戸川 浩一さん
【一級建築士事務所】
財産価値の評価査定をする仕事。 「一級建築士」とひとことで言っても、その中の何が専門かは、多岐にわたるという。 戸川さんの専門は、財産価値の評価査定。殆どが、行政からの受託だ。その対象は幅広く、マンションや介護施設といった大きなものから、戸建住宅のような小さなものまで様々な案件を手掛けている。 例えば、住宅やテナントの移転やリニューアルが必要となった時。どれくらい費用が必要なのか、壁紙や、電気の配線、水道の配管などを、平面図・立面図・断面図に落とし込んで積算し、予算を出す。
型にハマらない、自由人。
地元工業大学の建築学科を卒業後は、NTT関連の会社に就職した。民営化の少し後、デジタル化の先駆けの頃。機械関係の仕事に就くも、4か月の研修後、わずか2か月で退職。大手だからといって、留まる理由がみつからなければ、居る必要はない。 安定志向の人からすると、理解し難い行動かもしれないが、「らしさ」を優先する生き方は、なんだかカッコイイ。 その後、設計事務所2社に席を置いた。 先輩たちの下で、個人住宅の新築や、大型施設など様々な経験を積み、平成15年に独立。 現在に至る。
ガソリンスタンドを経営する父の豪快さに学ぶ。
幼い頃は、落ち着きがない、とよく言われたという。 目の前で起こることに、すぐ反応する、 「動物のような子だった(笑)」 と、戸川さん
「よく、灸(やいと)を据えられましたよ」 と語る笑顔が、人懐っこい。 父はガソリンスタンドを経営、母は専業主婦だった。2人姉弟の長男。休日はゴルフを楽しみ、酒を豪快に呑む父の背を見て育った。 仕事中は、話しかけるのを躊躇するほど集中してデスクに向かい、喫煙コーナーで煙草を吸う姿がダンディな戸川さんだが、呑むと誰よりも気さくに周りと溶け合い、楽しくはしゃいでお酒を楽しむ。 上手にオンオフを切り替え、若い人にも年上の人にも好かれる性格は、父親ゆずりだろか。
父の顔。
子どもは2人。 先月には長女が結婚し、 「ほっとした」 と語る表情から、誰にでもは図れない、父親の深さを感じた。
自宅から、SO@Rビジネスポートへの往復は自転車を使う。 お洒落な自転車に買い換えたら、遠出して、河川敷の土の道を、風をきって走りたい。 その眼は、どこまでもあたたかい。
インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来 千鶴 掲載日:2013年10月30日
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