入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.28
ECベース合同会社 松浦 勇人さん
【WEBでの輸出及び国内販売・ECコンサルティング】
Amazonアメリカでの日本商品の輸出販売と、
そのコンサルティングの仕事。
独立は2015年3月17日。
ネットショップを通じての商品販売と、ネットショップのコンサルティング事業を柱に個人事業主からスタート。
1年半を経、今年10月17日に合同会社に組織変更した。
現在は、Amazonアメリカを通じて、おもちゃや文具など日本の商品を販売するほか、国内でのWEBコンサルティング業を主としているが、今後は、Amazonアメリカに出店する日本のショップを対象に、そのノウハウを指導するコンサルティングにも力を入れる予定。
完全歩合報酬で、
数々のネット販売を成功させた実績を活かして。
2007年8月。まだWebマーケティングが確立されていなかった当時。
知り合いの社長の会社のインターネット販売事業を、自身は完全歩合報酬で、ほぼ0から開始し、翌年にはWEB売上200万/月を突破し、その会社の取締役に就任。
2009年には300万/月突破、2010年には400万/月突破、2011年には500万/月突破・・・と確実に売上げをのばし、2015年までギネスWEB売上650万/月という実績を築いた。
そして2015年に、ECベースを立ち上げ独立する、
完全歩合で働いたサラリーマン時代、
「やればやるほど、売れた時代。楽しかった」
と、松浦さん。
しかしネットショップの販売方法が広まった今は、難しい時代に突入した。だからこそ、
「日本からアメリカへ。次は、カナダ、イギリス、スペインetc 」
新たな市場へと、松浦さんのビジネスは広がる。
商社で海外営業×居酒屋に従事
この経験から学んだこと。
出身は廿日市市。
広島大学附属中・高等学校を卒業後、早稲田大学理工学部に入学。
大学卒業後は、日商岩井の専門商社(現アルコニックス株式会社)に就職。海外貿易営業を経験した。
「当時は、勘違いしていた」
と、松浦さん。
派手に遊ぶ先輩たちの、表面だけを見て、
「誰でもうまくやれるんじゃないか」
と思ってしまった。
そのころは、その先輩たちの深いところを見ず、要領良くやっているからうまくいっていると思い込んでいた。
のちのワタミ時代に気づくが、努力せずうまくいっている人はいない。遊んでいた先輩方もみな陰で必死の努力をしていたのだ。
「仕事の本質がわかっていなかった」
と、当時を振り返る。
長男なので、いつか広島に戻ろうと考えていた松浦さんは、その後、地元で独立できる可能性のある、ワタミ株式会社に転職。
5年間、居酒屋経営に従事した。
ワタミでは、カリスマ社長の渡邉美樹氏の元で鍛えられた。その経験から、
「 ”ずっと仕事のことを考える頭” になった」
と、松浦さん。そしてこの時、
「皆、努力していることに気付いた」
のだという。気付いたら、
「あ、やればいいんだ」
と思考が変わり、実際の行動へと繋がった。
そして、ワタミの店舗を運営しながら、顧客満足とは何か、その本質を学んだ。
「顧客満足度を高めると、それが信用となり、繁盛に繋がる」
これは、ネットショップにも置き換えても言えることであり、ビジネスの本質である。
実際、松浦さんのショップは、前職のネットショップでのお客さまレビューは5点満点中4.7点(楽天・Yahoo等)。 現在のアメリカAmazonでは、なんと99点という高得点も取っているという。(アメリカAmazon全体の基準では、100点満点中、95点以上あれば、良い店舗とみなされる)
現在、売上が上がっているのは、徹底的に顧客満足度を重要視したからこその結果でもある。
「ワタミでの経験が、独立した時の行動ベースになっており、今、一人で頑張れているベースとなっている」
と、松浦さん。
経験に学び、気付きを素直に行動に移す、松浦さんの真摯な人柄が、取材を通し伝わってきた。
経営に情報は必須、
ネットショップオーナー同士の情報交換も大切に。
今後、Amazonジャパンに出店しているショップオーナーたちが、Amazonアメリカへの展開に乗り出すだろう。
「しかし、Amazonサイドが言うほど、簡単ではない」
と、松浦さん。
「経営者は、早く順調に進めたいと思うのは常だが、実際、スタートは大変」
しかしそのノウハウを積んできた松浦さんだからこそ可能なのが、Amazonジャパンへ出店するオーナーたちに、アメリカ進出のノウハウを教えることだ。
それはライバルを増やすことになるんじゃないか? との質問に、「しっかりフォローした人は、返してくれる」
ネットショップの経営には情報が大事で、それを交換し合える横の繋がりが、築けるということだ。
「趣味は、呑むこと(笑)」
という松浦さん。SO@Rビジネスポートの入居者の中にも、同業者であり、よく一緒に飲みに行く仲間がいるという。
SO@Rビジネスポートのオフィス環境について、ビジネスのことを話し合える仲間ができたことのほか、一人だと孤独だけど、夜とか祝日とかに、他にもやっている人が居ると
「あの人もやってるな!」
と思って、頑張れるという。
こちらが導くわけでもなく(笑)、こんな話をしてくれる松浦さんの気配りからも、ネットショップの顧客満足度の高さが頷ける。
アメリカの次は、カナダ、そして、イギリス、スペインetcと、広げ、いつか海外の子どもたちの支援をしたい。
そんな松浦さんの成功を、祈らずにはおれない。
インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来 千鶴
掲載日:2016年10月31日
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