入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.36
サイコパスコンサルティング合同会社 代表
吉田 実央さん
【IT・情報処理サービス業】

短大を1年で退学し、プログラマーの道へ。
東京生まれの吉田さん。
3姉妹の長女で、4歳違いの妹は、双子。
母は妹たちに手がかかるため、遊んでくれるのは、いつも父や叔父。
「ひねくれた子だった」
と、自身を語る。
資産家を祖父母に持つ、お嬢さま育ち。
中学は千葉の浦安に通い、卒業後は、有名短期大学へ進んだ。
高額な入学金がかかったにも関わらず、なんと、
「 ”遊び金” 欲しさに、1年で退学した」
のだとか。
カラオケやパチンコ、ボーリングなど、好きなことをするために
3か月間、就活して入社したのは、中堅のIT企業。
そこから派遣されて大手勤務も経験したが、当時のIT業界では、
女性は、システムの設計・開発業務に携わらせてもらえなかった。
就職のきっかけは、遊ぶためだったかもしれないが、
「プログラマーで居たい!」
と、その世界にはまり込んだ。
「プログラマーとしてやっていくには、実践を積まないと!」
と、思いは募る。
2年間のプログラマー経験を経て、辞職。
24歳で独立した。
プログラマーとして常駐案件に従事し、大手企業で様々な仕事を経験した。

(実際のプログラミングコード画像)
プログラミングが好きだから。
趣味は、お酒とカラオケ、そして何より、
「プログラミングが好き!」
「プログラムを研究するのが好き!」
という吉田さん。
フリーのプログラマーとして仕事をする一方で、IT技術者のコミュニティ(Webサイト)も運営した。Windows ServerやVisual Studioなどマイクロソフトのテクノロジーを扱うプロフェッショナルな技術者たちをネットで繋げて情報交換。国内最大のIT技術者のためのポータルサイト「@IT」に寄稿したり、プログラミング技術書を出版した。
9年近くフリーで活動した後、2008年のリーマンショックを機に外資系のコンサルティング会社に就職。いったんは会社員に戻った。
大手企業のシステム開発に携わる中で感じたのは、ITにまつわる様々な課題。
「わがままなシステムが多い」
と、吉田さん。
ガバナンス、コンプライアンス、セキュリティの観点から様々な課題を残しているシステムは少なくないという。
「こんなシステムが欲しい」
というユーザーの言われたとおりにすれば、セキュリティに不安が生じたり、全体で見ると統一感がなかったりという問題が出てくる。
そんなITに起因する社会問題と、社会問題をITを使って解決する仕事がしたくて、2017年、サイコパスコンサルティング合同会社を立ち上げた。

仕事もプライベートも、バランス良く。
SO@Rビジネスポートに入居して4か月。
IT技術コンサルタントとして、常駐案件を機に広島に来て4年になる。
「100点満点のシステムは無い。しかし、穴がありすぎてもダメ」
ユーザーの要件を聞きながらも、全体最適を考慮した解決策を
提案し、頼られる存在。
「バランスが必要」
そんな吉田さんの息抜きは、彼との居酒屋デート。お酒で一息。
東京生まれの東京育ち、東京で就職し、都会の雑踏には慣れっことはいえ、通勤ラッシュから解放された広島での生活は心地よい。仕事もプライベートも、バランス良く生きる。
そんな、吉田さんの表情は、明るい。

インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来 千鶴