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サトベン キショール モチェルラさん~Gorai'インタビュー~


入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.8

サチイヤムベンチャーエンジニアリングサービス 日本支店 ビジネスデヴェロップメントマネージャー日本 キショール モチェルラさん 【エンジニアリングサービス】

インドに850人の社員を有するベンチャー企業「Satven」

Satyam-Venture Engineering Service Pvt.Ltd. http://www.satyamventure.com/html/cae.htm 、略してSatven (サトべン)。自動車メーカーへ、デザイン、製造、システム等のエンジニア派遣やチーム編成してのビジネス開発を行う、インドのベンチャー企業である。 設立から13年。南インドにある本社は、現在、アメリカやヨーロッパの有名自動車メーカーと数多く取引し、社員は850人以上という規模に成長した。 ただ、アメリカやヨーロッパの多くの取引先では、契約期間が短く安定性が良くない。そこで、同社では数年前から、契約までに時間がかかるが受託したら長く続く、アジアへ進出。アジアで働いた経験のある人や、アジアの習慣がわかる人を集めて小さいチームをつくり、日本、中国、マレーシアへ人材を派遣している。 このたび、日本支店を(東京でも名古屋でもなく)広島に置くことにした理由は、自動車メーカーが在ることも大きいが、広島県の積極的なアピールが決め手になったという。



インドから家族と一緒に広島へ。 キショールさんは、2011年にSatven (サトべン)に入社。ビジネスデヴェロップメントマネージャー日本として赴任した。 日本での生活経験は、実は2005年から。 前職の頃から何度も日本を訪れ、長期滞在してはビジネスに携わってきたので、コミュニケーションの取り方も、日本語も上手い。 日本語習得のために学校にも通い、8年になる。今でも、敬語や漢字、文法は苦手と言うキショールさんだが、 「石の上にも三年。よく勉強しました (笑) 」 と、日本人顔負けのジョークも飛ばす。

これまではいつも単身赴任だったが、広島(SO@Rビジネスポート)で日本支店を立ち上げた今年6月には、インドから奥さんと子どもたちを呼び寄せ、初めて家族揃っての日本での生活を始めた。 お子さんは、2歳と、10ケ月の女の子2人。 奥さんは、現在、日本語の猛勉強中だとか。


初めて日本に来た時には、1分も狂わずピッタリの時間に駅に到着する電車を見て、ビックリしたというキショールさん。 玄関で靴を脱ぐときは、ちゃんとつま先を出口に向けて置き直す習慣も、インドでは無いことだが、「いただきます」「ごちそうさま」を言うなど、同じ習慣もたくさんある。

時間を守り、仕事のやりとりがスムーズな日本のワーキングスタイルや、愛社精神が強い日本人のワークカルチャーに接し、 「日本が大好きになった」と、

キショールさん。多様な人が集まる、SO@Rビジネスポートならではの魅力がまた拡がり、嬉しく思う。



目指すもの Satven (サトべン)本社は、南インドのアンドラ・プラデシュ州に在る。日本企業の多いチェンナイの上(北)に位置し、機械や自動車、オ―トモバイル等のエンジニアが30万人も住んでいる。 アンドラ・プラデシュ州の首都ハイドラバードと、広島県三次市は姉妹提携を結んでおり、広島にとっては縁の深いまちでもある。 このハイドラバードと密接に隣接して発展している、セカンドラバード市が、Satven (サトべン)本社の所在地。 成田からデリーまで10時間。広島からだと上海で乗り継ぎ、マレーシア、バンコク等を経て現地。14時間を費やす。 本社に居ながら、各国のクライアントからの受注をこなすものも多いが、日本支店では、広島をはじめ全国の自動車メーカー、及びその系列会社をターゲットに、エンジニアを派遣する。

売り上げ目標は2億ドル。 巨大な額に驚く私に、 「たぶん、いける」 と、動じないキショールさん。 「日本は、アメリカやヨーロッパとは違う」

と、日本への期待は大きい。 スタートは2人だが、これから徐々にスタッフを増やし、売上を伸ばす計画だ。 ソアラサービスも、いつかは海外進出をと夢見ているが、彼らの入居を機に、実現に向けまた一歩近づいたように思う。 先は長いが、その光が見えていることに感謝したい。



インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来 千鶴

掲載日:2013年7月31日

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