top of page

ローランド ディー.ジー.株式会社 橋本 知成さん~Gorai’インタビュー~

入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.25

ローランド ディー.ジー.株式会社

北アジアセールス本部 国内営業部 広島サポートセンター

担当課長 橋本 知成さん

【コンピュータ周辺機器の製造および販売】



楽器の”ローランド”との関係。

ローランドと聞けば、シンセサイザーや電子ピアノなどの楽器を思い浮かべる人は少なくないだろう。

ローランド ディー. ジー.株式会社 (以下、ローランドD.G.)は、ローランドの関連会社株式会社アムデックとして1981年に大阪に設立され、1983年より現社名。1985年に本社を静岡県浜松市に移した。

ピアノ製造などで発展してきた浜松市には、その部品などの製造会社も集積しており、コンピュータミュージック用機器などのコンピュータ周辺機器や、ギター用エフェクターの組立キット等を製造販売する同社にとっては好立地。

「音符を書く機械を創ろう」

と目指し、そこから発展して、「ペンプロッタ」(ペンなどの器具を紙の上で動かして図を描く出力機)を開発。CADなどの用途として機械や建築設計会社などで多く使われた。

この技術を活かして、ペンをカッターやドリルに換えれば、また新たな用途が広がる。ローランドD.G.が得意とする、カッティングマシンや3D加工機はこうして産まれた。



広告・看板用インクジェットプリンターでは世界屈指。

カッティングマシンは、看板や広告をつくる看板屋に広く受け入れられ、建築から看板の業界へと市場を広げた。

更には、カッターの替わりにプリンターのヘッドをつけることで業務用大型インクジェットプリンターを開発。広告・看板用に特化した戦略で、ローランドD.G.は急成長した。

2000年、東京証券取引所市場第二部上場。

2002年、東京証券取引所市場第一部上場。

現在、広告・看板用インクジェットプリンターでは世界屈指のローランドD.G.。

耐候性に優れた溶剤、また、キラキラとしたメタリックカラーを出力できるプリンターや、UV(紫外線)ランプを当ててインクを固めるプリンターなども開発し、店舗の演出や、車や家電の装飾、映画のセットなど様々な場所で使われている。



営業一筋、25年。

ローランドD.G.は、2年前から広島の拠点をSO@RビジネスポートのANNEX(個室テナント)に移し、北アジアセールス本部 国内営業部 広島サポートセンターを置いている。

橋本さんは、東京の大学を卒業後、故郷である浜松市で就職をと考え、ローランドD.G.に入社。

入社後1年半の東京勤務を経、広島には4年半赴任し、名古屋、札幌、仙台、広島、大阪を経、広島に戻って丸2年になる。

「営業は向いてない」

と言う橋本さんだが、きっとそんなことはない。営業一筋、25年。長く続いているということが、それを裏付けている。

現在担当している地域は、広島、岡山、島根、鳥取、愛媛。

販売店へのPRや、Webから入る資料請求先へのアプローチ、展示会への出展、セミナー等の企画運営など、多面的な動きで、メーカーの営業として販売店をパックアップしている。



一期一会を大切に。

札幌から広島まで各地を転々としてきた橋本さん。

その土地その土地で多くの出会いがあり、繋がってきた。

中には一回だけの出会いが今でも繋がっている方もおり、それを思うと「一期一会」の大切さを痛感する。

東日本大震災が起こった時は、仙台に赴任中だったという橋本さん。自身はその日、仙台を離れていたが、家族のもとに帰ってみるとマンションの部屋の中はグシャグシャ。水や灯油を分けてくれたのは、お客さまだったという。

結婚して17年という奥さまとは、最初の広島赴任時に出逢った。大阪での1年間を除き、転勤があるたびいつも一緒だという仲の良いご夫婦だ。

その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いかもしれないという「一期一会」。

出会いを大切に、SO@Rビジネスポートの歓送迎会や忘年会などにも、いつも積極的に参加している。

セミナールームを利用して開催した、

平成28年度設備投資に使える経産省の補助金勉強会「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」については、午前、午後ともに満員御礼という盛況ぶりだった。

日頃から「一期一会」を大切にする、橋本さんの心がけが、きっとこういう時にプラスに働くのだろう。

今後は、SO@Rともコラボし、UVプリンターやレーザー加工機を使ったセミナーやワークショップなども積極的に開催していく。人と情報が有機的に関わる創発の場、SO@Rビジネスポートから、また新たな何かが産まれそうな予感がする。


インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来 千鶴

掲載日:2016年3月1日

Comentários


bottom of page