入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.27
PRPH 吉田 光宏さん
【ビジネスプランナー・メディアコーディネーター】
効率的&効果的なPR戦略を支援。
20年間、新聞社に勤務し、独立した吉田さん。
製品やサービスなどさまざまな情報をニュースとして発信し、知名度&収益アップにつなげる支援をしている。
製品やサービスには必ずどこかにきらりと光る情報があるもの。そこに普遍的な「ニュース性」を見い出し、コンセプト構成→その具体的な日本語表現→リリースを含むメディアへのアクセス→印刷物作成まで手掛け、効率的&効果的なPR戦略を目指す。
子どもの頃から文章が好きだった。
小学生の時は壁新聞を作り、中学生では新聞配達をし、高校生では新聞部と写真部に所属。根っから文章を書くのが好きだった。本もたくさん読んだ。
東京の中央大学に進み、多くの学生が弁護士を目指す中、創造力が求められる映像や広告フィルムのディレクターに憧れ、メディアへの就職を目指すサークル「グループH」に所属。作文やスピーチのトレーニングを積んだ。
「行くところに事件あり」多くの記事を書いてきた。
大学卒業後は、地元広島の新聞社に入社。カープ2度目の優勝の年だった。
本社で報道部を1年経験した後、山口支社へ配属され、県庁や県警を担当。
「行くところに事件あり」
そう言えるくらい、殺人事件などさまざまな記事を書いた。
入社5年目の時に、陸上自衛隊山口駐屯地で起こった訓練中の自衛官による小銃乱射事件では、犯人を連行して警察署に入るまさにその瞬間を捉えた吉田さんの臨場感あふれる写真が、朝刊(1984年2月28日付)の一面を大きく飾った。
正門で多くのマスコミがカメラを構えて待ちかまえる中、機転を利かせて裏の通用門との中間で待機していた吉田さんただ一人が、
猿ぐつわを当てられ、機動隊に連行される犯人の姿を正面から撮影することができたのだった。
見出しのコピー製作やレイアウトを10年間。
新聞ならではのレイアウトのルールがある。それを守りつつ、写真と原稿を調整して紙面に配置し、見出しのコピーを制作する。日刊紙だから当然、かけられる時間はタイト。
そこには高い能力が必要とされる。
山口支社に6年勤務した後は、第一整理部でそんな仕事を10年間担った。
アメリカ留学で得たもの。
第一整理部に在籍中、1993~94の1年間、スタンフォード大学ナイト・フェローシップ(中堅ジャーナリスト対象のプログラム)に留学した。
実力がものを言うアメリカ。
ローカル紙からスタートしても、数年で転職を繰り返し、実力次第で、ワシントンポストやニューヨークタイムスへキャリアアップするジャーナリストたちも、現実に居る。
日本とは全く違う、彼らの独立志向から、刺激を受けた。
また、アメリカは、自然保護運動のメッカ。
1999年に新聞社を辞めフリージャーナリストとして独立した後、2000年に日本環境ジャーナリストの会に加入した。自然環境だけでなく、自然と関連の深い農林水産業の取材を続けた。ジャーナリズムとしてテーマを追究するのはアメリカでの経験が影響しているのかもしれない。その後、2010年からビジネスプランナー・メディアコーディネーターの活動も始め、農政ジャーナリストの会へも加入した。
自然体をモットーに。楽しみは、歴史にまつわる旅行。
妻と、娘2人の4人家族。
輝いていた「昭和」を懐かしみ、麻丘めぐみの笑顔がまぶしい歌謡曲や勧善懲悪のドラマなどをYou tubeで見ながら息抜きしている。最近は、学生時代の友人と高杉晋作と吉田松陰をしのぶ“維新の旅”、水森かおりの「東尋坊」「輪島朝市」を口ずさみながらの能登半島の旅、石川さゆり「津軽海峡冬景色」で歌われる龍飛岬訪問など、国内をあちこち旅している。9月は尾瀬と国定忠治の赤城山を訪ねたばかり。
来年のお正月には、東京両国の吉良上野介の屋敷跡から、泉岳寺までのルートを歩いてたどる“忠臣蔵の旅”をする計画まで、既に立てているのだとか。
好きな言葉は「遠山の金さん」にも出てくる「至誠一貫」
新聞社時代、聞いたことにはちゃんと対応し、「嘘を書かない」ことを貫いたという吉田さんの姿勢が、この言葉からも感じられる。
大切にしていることは、「自然体」。
あたりまえだが、人間が生きるうえで欠かせないものであり、そこからインスピレーションが得られるのが自然の力。
IT企業の一大拠点、シリコンバレーのあるサンフランシスコ湾エリアにだって、自然は豊かにある。
現在はWebの時代だが、紙で伝えてきた新聞記者としての経験により、デジタルだけでは養えなかったであろう大切なものを、たくさん身につけることができた。
そんな吉田さんの経験を凝縮した、PRの仕事は、多くの企業に必要とされている。
インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来 千鶴
掲載日:2016年9月14日
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